WS「実物大のキリンを描こう!」

CAPこども図工室「実物大のキリンを描こう!」

2014.6.4, 18

CAP STUDIO Y3

*CAP子ども図工室は、マキコムズが子ども対象の造形ワークショップとして月2回開催していました。(2014年5月~2015年12月)

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マキコムズワークショップ史に残る名作となったこのキリンの絵。

実物大のキリンの絵を子どもたちと描きたい!「CAPこども図工室」を始める前から頭の中にあったイメージです。それが叶う日が来ました。

大きな紙は、岡山で写真店を営む知人が背景紙の裏使えるよと送ってくれました。ありがたいことです。

まずキリンを知るために、マキコムズの2人で王子動物園のキリンを上から下からよーく観察して、練りに練ったワークショップでしたが、当日の参加者は、なんと3~5才のわずか4名。拍子抜けしましたが、得てしてそんなものです。

1回目は、まずキリンの図鑑や写真集を見てキリンの斑点部分の色を新聞紙に絵の具で塗りまくって作りました。黒だけでなく茶色やピンクもまぜて大胆に。

2回目は、大きな紙にキリンの輪郭を描くことから。ここが一番難しいところ。こどもにもわかる方法でキリンの大きさを確かめるために、「キリンの身長はコウちゃんの5人分やね」みたいに子ども等身大スケールを作って記していきました。輪郭をとることを大人だけでやってしまうと意味がないので、シッポや首の下、足の先などに子どもに立ってもらって子どもたちに「鉛筆リレー」をして行きました。

形が取れたら、今度は糊とベースの黄色っぽい絵の具を混ぜて一気に塗りたくります。それが乾かないうちに前回作った紙を破いてペタペタ貼って行く。全然躊躇なく破いていていいですね。子どもたちがこだわりたいのは、むしろ「ベロが黒い」とか「ひじに毛が生えてる」とかすごく細かいところ。そんな意見も全部取り入れつつ何とか完成!

でも部屋の中では全体が見えないから、探しに探して建物の外壁に。これがめちゃくちゃよかったです。前には木も生えていて本当にいるみたい。子どもたちもここで初めて自分たちが仕上げたキリンの大きさが分かって大喜び。小雨降るのにお母さんたちも写しまくりでした。みんな頑張った甲斐あったなあ。

記念に残る日となりました。

この後も実物大キリンは、様々なところで大人たちも交え多くの方々と描いています。私たちにとっても一番初めとなる、4人の小さな子どもたちと仕上げたこの素朴なキリンはとても印象深い記憶となっています。

(マスダマキコ)