「象の諏訪子」

「象の諏訪子

2019.11

諏訪山どうぶつ園アートぷろじぇくと2019

 

11月2~4日、「諏訪山動物園アートぷろじえくと」無事終わりました!ああ終わってしまったという方がぴったりかなあ。どこから書いたらいいんだか。ホントに子どもだけでなく、やってる大人たちも本気で遊んだ3日間でした。

マキコムズが作ったのは、実物大のゾウの諏訪子さん(かつてここにいて長生きしたゾウさん)の獅子舞的なもの。友生支援学校の子たちと描いた実物大キリン2頭。そして子どもも大人も一人ずつ作ってもらったパタパタ鳥たくさん。ゾウは、9月から作り続けたけど、楽しい時間でした。

 言い出しっぺは、森のようちえんの3人だったのに、面白がって繋がってくれるアーティストやフリースクールや支援学校の人々や子どもたち。偶然出会った学生さんたち、惜しみなく応援してくれる地元や区役所の人々やボランティアの人などなど。参加した人たちそれぞれが面白がってできることをやったら自然と良いものになった、とても幸せな企画だったと思います。

70年前に実際に動物園があった時のことを覚えているおじいちゃんもやってきて、「ヒグマがデカかった」だとか「いつも裏からタダで入っとった」とか嬉しそうに話してくれたし、88才の田中さんも動くゾウのすわ子に喜んでくれました。

本当にやってよかったなあ。

…………

我々の作った折りたたみできる実物大ゾウの諏訪子には、人が入って動かし、昔実際にゾウが歩いて引っ越した諏訪山から王子動物園の約3キロの道のりを学生や子どもたちとパレードしました。

「諏訪山どうぶつえんアートぷろじぇくと」は、単なる点的なアートイベントというのではなく、期せずして地域の歴史の掘り起こしと語り継ぎや世代間交流、子どもの居場所づくりや遊びが学びに自然と繋がっていき、出展者も参加者も境目なく楽しめた稀有なものであったと思います。

このイベントは、神戸市の助成も受けて2020年、2021年と3年間続けました。コロナ禍のため公開は最小限としたものの、2020年には初めてのライブペイントでシートに描いた「パタントシロクマ」、2021年には来た人と共に作る「笹ライオン」などの名作も生まれました。それも公園と、このプロジェクトの持つ開放的な空気があったから生まれたもののように思います。

 

2019.11.5.マキコムズfacebookより(マスダ)